あん摩マッサージ指圧師の資格をとる為には
指圧がはじめて法的に認められるようになったのは、昭和三十年八月十二日公布の法律第百六十一号によってである。あん摩(マッサージ、指圧を含む)として、指圧という名称が、はじめて法律の中に取り入れられたのである。
しかし、この法律では、あん摩のカッコ内に指圧を含むという、いかにも、あん摩の枠内に閉じ込められ、付随した不合理な扱いであった。そこで、これを不服として、指圧師たちが一丸となって運動をおこし、昭和三十九年六月三十日公布の法律第百二十号により、あん摩、マッサージ、指圧師法と名称が改正され、ようやく指圧の独自の手技法が認められたのである。 指圧師とは、このように法律で定められた名称で、あん摩、マッサージ、指圧師の免許を受けた者をいうのである。指圧師の資格を得るためには、厚生大臣に認定された養成施設(日本指圧専門学校等)において、指圧理論、実技、解剖学、生理学、臨床医学、東洋医学、その他について三年間、指圧師となるのに必要な知識および技能を修得し、国家試験に合格しなければならない。これは、法第二条に規定されている。